マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

かつて「端午の節供」は女性の祭りだった

男の子の健やかな成長を願う「端午の節供」は、中国から伝わった行事です。 「菖蒲の節句」とも呼ばれ、鯉のぼりや兜(かぶと)、武者人形を飾り、粽(ちまき)や柏餅(かしわもち)を食べ、菖蒲湯に入るなどの風習があります。 ■端午の節供の由来 「端午」…

心地よくホテルで過ごす為のマナーをご存じですか? 

ビジネスや観光、あるいは日頃の疲れをいやすためなど、私達は様々な目的でホテルを利用しています。 そもそもホテルは、聖地を巡礼する旅人に軒先を貸していたのがルーツと言われ、西洋発祥なので基本は部屋の提供のみです。それに対して、同じ宿泊施設でも…

上座と下座を見分けられますか?(乗り物篇)

「席次」はその場の序列を表すものです。その「席次」の基本は、目上の方に敬意を表したり、お客様をもてなすために上席に座っていただくことです。 その場の中で最も良い席が「上座(じょうざ・かみざ)や上席(じょうせき)」で、目下やもてなす側が着く席…

上座と下座を見分けられますか? (和室・洋室・お店篇)

目上の方やお客様との会食の際、あるいはビジネスにおける様々なシーンで、「どちらが上座(席)かな?」と迷うことがありませんか? 席にはすべて「上座(じょうざ・かみざ)や上席(じょうせき)」と「下座(げざ・しもざ)や末席(まっせき)」があります…

花祭り、お釈迦様に甘茶をかけるのは?

「花祭り」は、お釈迦様が誕生されたとされる4月8日に行われる仏教行事で、正式には「灌仏会(かんぶつえ)」または「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼ばれます。 お寺の境内に、花で飾った「花御堂(はなみどう)」というお堂を設け、その中に安置された小さな…

お箸の国、日本

日本には独自の「箸文化」があります。生まれてすぐの「お食い初め」以降、食事の際には必ず箸を使って人生を過ごし、そして葬儀では火葬にした骨を箸で拾い上げます。このように日本人は、見方によっては“箸に始まり箸に終わる民族”なのです。 今回は、“日…

お墓参りのギモン あれこれ

お彼岸に、お墓参りをする人は多いと思います。今回は「お墓参りの心得」をご紹介しましょう。 ■彼岸とは? 2020年の春分の日は、3月20日です。 春分の日と秋分の日を中心に、前後各3日を合わせた7日間を「彼岸(ひがん)」と言います。「彼岸」とは仏教…

ビジネスマナー 訪問の基本!

取引先を訪問する際にマナーを心得ていないと、企業イメージを損なうだけでなく、取引を中止される事にもなりかねません。特にビジネスマナーは、仕事をする上での社会人常識です。今回は、取引先を訪問する際に心得ておくべきマナーをご紹介します。 ■アポ…

結婚祝いの贈り方に、迷うことありませんか?

親戚や友人の結婚が決まって「結婚祝い」を贈りたいと思う時、何をどのように贈ろうかとあれこれ迷うことがあります。一口に「結婚祝い」と言っても、相手との関係、挙式・披露宴に招待され「出席する場合」、「しない場合」、「披露宴に招待されていない場…

雛人形はいつから飾るのが正しいですか?

雛祭りは女の子の健やかな成長を願う行事です。「上巳(じょうし)の節供」「桃の節句」とも呼ばれ、雛人形を飾り、桃の花、白酒、菱餅、雛あられなどを供え、ちらし寿司や蛤のお吸い物などのお料理を楽しみます。 <写真は桃の節供の室礼> 意味は以下の通…

ちょっとした心得でお料理を美しくいただく (フレンチ篇)  

食事の席を楽しむ為のルールが「テーブルマナー」です。フォーマルな席で、マナー違反を恐れるあまりせっかくのお料理を十分に楽しめないのは残念なことです。 そうならない為にも、ちょっとしたテーブルマナーのポイントを心得ておくといいですね。 ■カトラ…

紹介と挨拶のスマートな仕方

社交の場やビジネスシーンで、人を紹介したり、されたりする機会は多いと思います。そんな時にスマートな紹介を心がけ、好感度の高い挨拶をすることで良好なお付き合いが始まり、交流の輪も広がっていきます。 ■紹介の順序 人間関係のスタートは、「紹介」と…

外国人への贈り物

贈り物は、相手を大切に思う心を“形”にして表すことです。 日本人は、冠婚葬祭や季節の贈答(お中元・お歳暮)、御礼やお詫びなど、事あるごとに贈り物をする習慣があります。しかし、習慣は国や民族によって異なるので、軽率な贈り方は誤解のもとになるので…

節分に「豆まき」するのは何故?

「節分」は、季節の節目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを指していました。旧暦では春から新しい年が始まることから、立春の前日の節分は大晦日にあたる大切な日とされ、次第に「節分」と言えば立春の前日(2月3日頃)だけを指すことに…

ちょっとした心得でお料理を美しくいただく(立食パーティ篇)

懇親会、同窓会、レセプションパーティなど、立食パーティに参加する機会も多いと思います。“食べ放題、飲み放題“という感覚で心ない振舞いをする人を、たまに目にすることがあります。ビュッフェスタイルの立食パーティこそ、マナーの習熟度がわかってしま…

電話での敬語、自信がありますか?

目上の人や取引先と話す時は敬語が欠かせません。たまに間違った使い方をしている人がいますが、特に相手の顔が見えない電話では言葉遣いの印象が強く残るので、正しい敬語を心がけましょう。以下は間違った言葉遣いの例です。 ■「○○様は、おられますか?」 …

新年を迎える「心」を大切に

昔の人は、新しい年は農耕神である歳神様が連れてくるものと信じていました。 年の始まりである正月は、新しい歳神様を祀り、五穀豊穣や家内安全を祈るものでした。そのため、正月の中でも1月1日を「元日」、そしてその朝を「元旦」と呼びます。「旦」とは地…

おせち料理のこと、あれこれ

「節供(後の節句)料理」とは、本来季節の変わり目である「節日(せちび)」に神様に供える料理のことでした。それが次第に、年中行事の中で最も盛大に祝われるお正月に振舞われる料理だけを「おせち」と呼ぶようになり、今日に受け継がれています。 また、…

お正月の準備は、どのようにしたら良いですか?

歳神様はその年の福徳を司る神様です。お正月に歳神様をお迎えするために、年末には様々な準備をします。 ■すす払い 旧暦の12月13日は「事始め」と言われ、お正月に来臨する歳神様をお迎えするために、仏像のすすを払うなど神社仏閣の内外を清めます。それが…

「お歳暮」の贈り方を教えてください

「お歳暮」は日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを伝える季節の贈答習慣です。 ■お歳暮を贈る時期 お歳暮は季節の挨拶なので、送る時期が大切です。地域によって若干異なりますが、関東地方は12月初旬から下旬にかけて、関西地方は12月13日(事始め)…

ちょっとした心得で料理を美しくいただく!(和食篇)

改まった和食店での会食は、洋食以上に緊張するのではないでしょうか? そんな時にちょっとした作法を心得ていれば、 あなたの食べ方はぐっと美しく見えます。具体的なポイントをいくつかご紹介しましょう。 ■「箸置き」がない時 改まった店では箸置きが用意…

訪問先でのスマートな「靴の脱ぎ方」

あなたは玄関で、どのように靴を脱いで上がりますか? そのまま正面を向いて靴を脱ぐより、後ろ向きに立って靴を揃えながら脱ぐ方が良い、と思っている方も多いのではないでしょうか? 実はそれはマナー違反です。 なぜなら相手に背を向けることになり、失礼…

手土産の渡し方

ビジネスの場合でもプライベートにおいても、訪問先に「手土産」を持参する時に気づかうべきことがあります。確認してみましょう。 ●訪問先の周辺で購入しない訪問先の最寄り駅やその近くで購入すると「慌てて間に合わせた」と受け取られかねません。たとえ…

「七五三」はどんなお祝い? 神社でどう参拝すればいいの?

11月になると晴れ着姿の子供達が千歳飴を持って神社に参拝する姿が見られます。 本来、参拝する神社は氏神様ですが、最近では著名な神社にお参りする方が増えているようです。 「七五三」は両親・祖父母・家族など親しい身内で祝うものです。 神前で鈴を鳴ら…

お香典の「決まりごと」知らないと恥をかく!

お香典は通夜か告別式に持参します。本来、お香典には「相互扶助」という意味があり、そのため相手の状況を気づかい様々な「決まりごと」があります。 香典袋(不祝儀袋)に関する「決まりごと」葬儀には、仏式、神式、キリスト式など宗教によって、それぞれ…

目上の方に「ご一緒します」と言うのは失礼?

目上の方に「私もご一緒します。」と言っていることはありませんか? 敬語だと思って使っているこの言葉、実は目上の方に対してはやや失礼な表現です。 「ご一緒」という言葉は、同格・もしくは対等の関係者に対して使うべき表現です。 例えば部長に向かって…

フレンチの「魚料理」 美しく食べる自信ありますか?

例えばフレンチに登場する白身魚のポワレ。 身が崩れやすく、ソースもたっぶりで「食べにくいな…」と感じたことはありませんか? しかしちょっとしたコツさえ覚えておけば大丈夫! そのポイントは魚料理をいただく時、よく登場する「フィッシュスプーン」。 …

お月見は「十五夜」だけ?

お月見と言えば「十五夜」と思う方が多いと思います。しかし、かつては「十五夜」だけでなく「十三夜」にも月を愛でて楽しんでいたようです。 「十五夜」も「十三夜」も秋の収穫を祝う行事です。 収穫した穀物、お団子やススキを神様に供えて、収穫を感謝し…

尾頭付きの魚は「ひっくり返さない」でいただきましょう

尾頭付きの焼き魚が出された時、困ったなぁ…と思ったことはありませんか? 食べた後が見苦しくなってしまって恥ずかしい… 尾頭付きの魚を美しく食べるにはコツがあります。 上身の頭から尾へ向かって食べ進めること。 こうすると骨から身がほろっとはがれや…