マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

年中行事

かつて「端午の節供」は女性の祭りだった

男の子の健やかな成長を願う「端午の節供」は、中国から伝わった行事です。 「菖蒲の節句」とも呼ばれ、鯉のぼりや兜(かぶと)、武者人形を飾り、粽(ちまき)や柏餅(かしわもち)を食べ、菖蒲湯に入るなどの風習があります。 ■端午の節供の由来 「端午」…

花祭り、お釈迦様に甘茶をかけるのは?

「花祭り」は、お釈迦様が誕生されたとされる4月8日に行われる仏教行事で、正式には「灌仏会(かんぶつえ)」または「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼ばれます。 お寺の境内に、花で飾った「花御堂(はなみどう)」というお堂を設け、その中に安置された小さな…

雛人形はいつから飾るのが正しいですか?

雛祭りは女の子の健やかな成長を願う行事です。「上巳(じょうし)の節供」「桃の節句」とも呼ばれ、雛人形を飾り、桃の花、白酒、菱餅、雛あられなどを供え、ちらし寿司や蛤のお吸い物などのお料理を楽しみます。 <写真は桃の節供の室礼> 意味は以下の通…

節分に「豆まき」するのは何故?

「節分」は、季節の節目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを指していました。旧暦では春から新しい年が始まることから、立春の前日の節分は大晦日にあたる大切な日とされ、次第に「節分」と言えば立春の前日(2月3日頃)だけを指すことに…

新年を迎える「心」を大切に

昔の人は、新しい年は農耕神である歳神様が連れてくるものと信じていました。 年の始まりである正月は、新しい歳神様を祀り、五穀豊穣や家内安全を祈るものでした。そのため、正月の中でも1月1日を「元日」、そしてその朝を「元旦」と呼びます。「旦」とは地…

おせち料理のこと、あれこれ

「節供(後の節句)料理」とは、本来季節の変わり目である「節日(せちび)」に神様に供える料理のことでした。それが次第に、年中行事の中で最も盛大に祝われるお正月に振舞われる料理だけを「おせち」と呼ぶようになり、今日に受け継がれています。 また、…

お正月の準備は、どのようにしたら良いですか?

歳神様はその年の福徳を司る神様です。お正月に歳神様をお迎えするために、年末には様々な準備をします。 ■すす払い 旧暦の12月13日は「事始め」と言われ、お正月に来臨する歳神様をお迎えするために、仏像のすすを払うなど神社仏閣の内外を清めます。それが…

お月見は「十五夜」だけ?

お月見と言えば「十五夜」と思う方が多いと思います。しかし、かつては「十五夜」だけでなく「十三夜」にも月を愛でて楽しんでいたようです。 「十五夜」も「十三夜」も秋の収穫を祝う行事です。 収穫した穀物、お団子やススキを神様に供えて、収穫を感謝し…