マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

フレンチの「魚料理」 美しく食べる自信ありますか?

例えばフレンチに登場する白身魚ポワレ

身が崩れやすく、ソースもたっぶりで「食べにくいな…」と感じたことはありませんか?

しかしちょっとしたコツさえ覚えておけば大丈夫!

そのポイントは魚料理をいただく時、よく登場する「フィッシュスプーン」。

これはナイフとスプーンの両方の役割を備えているスグレモノで、魚の身を切り分けるだけでなくソースをすくって口に運んでも良いとされています。

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左手のフォークで身をおさえながら、右手のフィッシュスプーンで切った身をソースと一緒にいただきます。

ただしフィッシュスプーンだけ持つ「片手持ち」をしないのがマナーです。

洋食をエレガントにいただくポイントは両手でカトラリーを持つこと。

ソースを残してしまわないように、フィッシュスプーンを上手に使い、魚の身にたっぷりソースをからませていただきましょう。

フィッシュスプーンが出されなかったら、サービス係にリクエストしても良いでしょう。お店にフィッシュスプーンがなければ、スープ用のスプーンでも良いでしょう。

「美味しいソ―スもいただきたいので」。この一言がポイントです!

 

次にご紹介するのが、骨付きの魚料理。

基本は尾頭付の焼き魚と一緒で、ひっくり返してはいけません。

まず魚の頭をフォークでおさえ、中骨にそって頭から尾に向かってナイフで切り込みを入れます。そして上身を骨から外して 手前に置き、左側から一口大に切って、フォークで口に運びます。上身を食べたら次は下身。この時、決してひっくり返してはいけません。

ナイフを骨の下に入れ、骨を外して向こう側に置き、下身も左側から食べていきます。

<魚料理のいただき方『マナー&プロトコールの基礎知識』90ページより抜粋>

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食べ方が難しい魚料理、食べ終わった後のお皿がきれいであることも心がけたいものですね。