マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

手土産の渡し方

ビジネスの場合でもプライベートにおいても、訪問先に「手土産」を持参する時に
気づかうべきことがあります。確認してみましょう。

●訪問先の周辺で購入しない
訪問先の最寄り駅やその近くで購入すると「慌てて間に合わせた」と受け取られかねません。たとえ老舗や有名店があっても、訪問先の方にとってはなじみ深くよく目にしている可能性もあるので、避けた方が良いでしょう。手土産は相手を思い、事前に準備しておくのが基本です。


●喜んでいただけそうな物を選ぶ
せっかく持参するなら、相手に喜んでいただける物を選びましょう。
例えば、なかなか手に入らない物や話題のお菓子であれば、相手を思う気持ちも伝わり、会話の糸口にもなるからです。


●ビジネスシーンでの手土産は日持ちする物を選ぶ
職場にいる皆さんがすぐに食べるとは限らないので、賞味期限が1週間はある「日持ちする物」が良いでしょう。
ただし、すぐに食べてもらえることが分かっている場合は、生菓子などを持参しても差し支えありませんが、オフィスという環境を考慮すると小分けになっている物が喜ばれます。


●品物は紙袋から出して渡す
品物は風呂敷に包むか、紙袋に入れて持参します。
御礼などの改まった場合は、品物を紙袋に入れたまま渡すのは失礼です。
品物を取り出して、正面を相手に向け、両手で差し出します。
ただし、ビジネスシーンで「手土産」として持って行った場合は「袋のままで恐縮ですが・・」と断って渡せば良いでしょう。
紙袋はゴミになるので、基本的にはたたんで持ち帰りますが、訪問先が「処分しましょうか?」と言ってくださるようなら、お願いしてもかまいません。

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