マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

お香典の「決まりごと」知らないと恥をかく!

f:id:jmpa2020:20191008161443j:plain

お香典は通夜か告別式に持参します。
本来、お香典には「相互扶助」という意味があり、そのため相手の状況を気づかい様々な「決まりごと」があります。

 香典袋(不祝儀袋)に関する「決まりごと」
葬儀には、仏式、神式、キリスト式など宗教によって、それぞれしきたりが異なり不祝儀袋の表書きも違ってきます。

<不祝儀袋の表書きの例 『マナー&プロトコールの基礎知識』126ページより抜粋>

f:id:jmpa2020:20191009100532j:plain
 

「御霊前」は仏式の通夜・告別式だけでなく他の宗教にも使えます。ただし、浄土真宗は全て「御仏前」なので覚えておきましょう。また極楽浄土をイメージさせる蓮の花が描かれている物は仏式に限られるのでご注意を。
そして、水引きの下に贈り主の名前を書きます。その時、苗字だけでなくフルネームで書くのが正式。書く際には毛筆か筆ペンを使って「薄墨」で書くのが基本です。
中袋は黒ペンで書いてもかまいません。

お札の入れ方に関する「決まりごと」
お祝いの場合は新札を使いますが、お香典では新札の使用は避けましょう。
それは「用意して待っていた」という印象を与えない為のマナーだからです。
もし新札を使うなら、紙幣に一度折り目をつけてから中袋に入れればよいでしょう。
かといってあまりに古くて汚れたお札を使うのは失礼です。
そして中袋にお札を入れる時にも注意が必要。お祝いの場合は人物の顔を表にしますが、お香典では裏向きにするのが習わしです。

 香典袋に関する「決まりごと」
相手に差し上げる不祝儀袋が汚れないように「ふくさ」で包んで会場まで持参します。
「ふくさ」は用途に応じて「色」にも配慮しましょう。葬儀の時は薄鼠・藍・紫などの寒色を用います。「ふくさ」がなければきれいな白いハンカチなどを代用してもかまいません。要は大切に包んで持参することが大切なのです。

f:id:jmpa2020:20191009103054j:plain