マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

紹介と挨拶のスマートな仕方

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社交の場やビジネスシーンで、人を紹介したり、されたりする機会は多いと思います。そんな時にスマートな紹介を心がけ、好感度の高い挨拶をすることで良好なお付き合いが始まり、交流の輪も広がっていきます。

■紹介の順序

人間関係のスタートは、「紹介」と「挨拶」からです。人を紹介する時のルールは以下の通りです。

A)下位の者を上位の者へ
B)年少者を年長者へ
C)男性を女性へ(レディ・ファーストに則して)

ビジネスシーンでは A)を、社交の場では B)、C)を優先させます。同じ職場や家族など自分に親しい関係の者は「下位」として扱います。

紹介する時のポイント

スマートに人を紹介するには、紹介する人の名前の後に、その人の特徴や人柄がわかるようなエピソードや、紹介する相手と共通するような話題を添えると良いでしょう。初対面の人の印象は紹介の仕方で大きく変わるので、双方にとって喜ばれる紹介をする事が大切です。

スマートな自己紹介

初対面の人と挨拶を交わし、自己紹介をする時に心がけたいことは、親しみやすく、自分自身の人となりがわかる話を交えると良いでしょう。

  • 「はじめまして」「こんにちは」など、挨拶を交わします
  • 「私は○○○○と申します」と自分のフルネームを名乗ります
  • 姓名の由来などを説明すると名前を覚えてもらいやすいでしょう。また愛称があれば「○○と呼んでください」というと親しみを感じてもらえます
  • 勤め先や趣味、スポーツなど自分自身をアピールできる印象深いエピソードなどを手短に話すことで、そこから話が広がっていきます
  • 一方的にしゃべるのではなく、「あなたは?」など、相手の事を聞く配慮も忘れないようにしましょう

挨拶の仕方

挨拶の仕方は国や習慣によって異なります。

西洋の挨拶は「握手」です。姿勢よく立ち、相手の目を見て、握手をします。握手は“あなたに敵意はありません”“手に武器を持っていません”ということを示す為と言われています。

日本人は握手に慣れていないため、恥ずかしさから曖昧な態度になりがちですが、ニッコリと微笑み、堂々と握手をしましょう。また社交の場では、男性から女性に握手を求めないのがマナーです。

それに対して、日本の挨拶は「お辞儀」です。家臣が主君に対して、急所である頭頂部を差し出すことで服従を示しました。

年少者は年長者より先に頭を下げるのがポイントで、長く深くお辞儀することで、相手により敬意を表す事ができます。つい丁寧にしようと何度もペコペコと頭を下げてしまいますが、1度のお辞儀に心を込めた方が見た目も美しく、相手によい印象を与えられます。

挨拶もTPOが大切です。相手の動きに合わせた思いやりのある対応で、よい人間関係を築けるようでありたいものです。

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