マナー&プロトコール ミニ辞典

日本マナー・プロトコール協会が正しいマナー&プロトコールの知識をお伝えします。

ちょっとした心得でお料理を美しくいただく(立食パーティ篇)

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懇親会、同窓会、レセプションパーティなど、立食パーティに参加する機会も多いと思います。“食べ放題、飲み放題“という感覚で心ない振舞いをする人を、たまに目にすることがあります。ビュッフェスタイルの立食パーティこそ、マナーの習熟度がわかってしまうもの。

今回は、立食パーティでスマートに振舞うポイントをご紹介しましょう。

■食事より交流を第一に

多くの人と気軽に交流できる立食パーティでは、飲食をすること以上に、人との歓談を楽しみましょう。会場内では、紹介者がいなくても交流することは失礼ではありません。初対面の人にも声をかけ、笑顔で明るく挨拶をして、自己紹介を。そんな時こそ、コミュニケーション力が問われます。

上着や大きめのバッグはクロークに預ける

立食パーティはお皿やグラスを持った状態が基本スタイルなので、バッグや上着はクロークに預けます。女性は手にかけられるような小さめのバッグの中に、名刺・貴重品・ハンカチなど最小限のものを入れておきましょう。

■一皿に載せるのは2~3品

料理は一皿に2~3品ずつ取ります。温かいものと冷たいものは同じお皿にのせず、一皿目は前菜だけ、次の皿はメインだけ、というように食べる順に取ると良いでしょう。山盛りにするのは、スマートではありません。色取りを考え、お皿に多少余白を残すくらいが良いでしょう。料理は自分の分だけ取り、他の人の分まで運ぶのは余計なお世話です。

■テーブルに置いた皿は食べ終わりのサイン

お皿を会場内の小テーブルに置いた時点で「さげてください」という意味になります。

会場内を回っているサービス係に手渡してもOKです。皿に取った料理は食べきるのがマナーですが、もし食べきれない時は皿の上にまとめておきます。見苦しくないように紙ナプキン等で皿の上を覆っておいてもよいでしょう。

■椅子を長時間独占しない

会場内の椅子は、年配の方のためのものです。少し休むくらいはかまいませんが、長時間独占しないようにしましょう。バッグで席取りするのもマナー違反です。立食パーティは比較的カジュアルな印象がありますが、主催者の挨拶や乾杯までには入場するのがマナーです。途中退出する場合は、主催者に挨拶をした後にそっと退出するようにしましょう。

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電話での敬語、自信がありますか?

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目上の人や取引先と話す時は敬語が欠かせません。たまに間違った使い方をしている人がいますが、特に相手の顔が見えない電話では言葉遣いの印象が強く残るので、正しい敬語を心がけましょう。以下は間違った言葉遣いの例です。

「○○様は、おられますか?」

「おる」は「いる」の謙譲語でへりくだった言い方ですが、それに「~られる」をつけても正しい敬語ではありません。「いる」の尊敬語は「いらっしゃる」なので「○○様は、いらっしゃいますか?」と言いましょう。

■「○○様で、ございますね」

「ございます」は丁寧語ですが、尊敬語ではないので相手に使うのは不適切です。相手について尋ねる時は、尊敬語の「いらっしゃる」を使った「○○様で、いらっしゃいますね」が正しい言い方です。

■「弊社の○○部長が申すには・・・」

社外の人と話す時、身内に敬称をつけるのは、最も避けたい初歩的な間違いです。「弊社の○○が申すには・・」と肩書を外して言いましょう。

■「お名前を頂戴できますか?」

「頂戴する」は物を受け取る時に使う表現なので、人に対しては不適切です。「お名前をお聞かせください」「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」などが適切です。さらにその前に「恐れいりますが・・」「失礼ですが・・」などのクッション言葉を添えるとより丁寧な言い方になります。

■電話を受けた時の第一声で「もしもし」

「もしもし」の語源は「言う」の謙譲語「申す」を重ねた言葉で、「私は言います」という意味なので、「もしもし」はかけ手側の第一声です。したがって電話を受けた時は、まず社名や部署名を相手が聞き取りやすいように、ゆっくりと丁寧に告げます。また相手が名乗った後には、自分にとっては初めて対応する相手でも「いつもお世話になっております」と言いましょう。

■「もう少し大きな声でお願いいたします」

相手の声が小さくて聞き取りにくい時に「は?」「え?何ですか?」と聞き返すのは論外ですが、「もう少し大きな声でお願いいたします」という言い方も失礼です。電話が聞き取りにくいのは相手の声が小さいからと責めるような印象を与えるので、「お電話が少々遠いようですが・・」という慣用フレーズを覚えておくと良いでしょう。

1本の電話の対応が、会社全体の印象やイメージを左右します。敬語に限った事ではありませんが、声を通して感情や態度が伝わってしまいます。対面して話す時以上に、丁寧な対応を心がけましょう。

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新年を迎える「心」を大切に

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昔の人は、新しい年は農耕神である歳神様が連れてくるものと信じていました。

年の始まりである正月は、新しい歳神様を祀り、五穀豊穣や家内安全を祈るものでした。そのため、正月の中でも1月1日を「元日」、そしてその朝を「元旦」と呼びます。「旦」とは地平線に太陽が現れる時を意味しているので、本来は早朝のことです。

正月は年中行事の中でも重要な儀式なので、今も多くの伝統的なしきたりが残っています。そのいくつかをご紹介しましょう。

■初詣

年の初めに神社や寺院にお参りすることですが、元々は大晦日の夜に一家の主が氏神様の社に籠る「歳籠もり」がもとになっています。やがて有名な神社に出かけたり、その年の縁起の良い方向である「恵方」にあたる神社へ詣でる「恵方参り」などが盛んになりました。

■年始の挨拶

親戚、知人への年始の挨拶は、家族でゆっくり過ごしたい元日は避け、2日以降に行くようにしましょう。手土産を持参する場合は、紅白蝶結びの水引の付いた掛け紙をかけ、表書きは「お年賀」とします。品物を包装した上から掛け紙をかける事を「外のし」、掛け紙をかけた上から包装してもらう事を「内のし」と言います。

■お年玉

元々は、歳神様に供えた餅を下げ、年少者に分け与えたことから始まりました。これを「年玉」と言い、それが後にお金に代りました。目上の人から目下の者に渡すのは「お年玉」ですが、独立した子どもが親に渡すような場合は、「お年賀」の方が良いでしょう。

■書き初め(おもに1月2日)

古くは宮中儀式でしたが、江戸時代以降に習字が盛んになるにつれ「書き初め」が、広まりました。元旦に初めて汲んだ水を「若水」と言いますが、その水で墨をすり、恵方に向かっておめでたい詩歌を書くのが一般的でしたが、今では詩歌にこだわりません。

■人日の節供・七草の節供(1月7日)

1月7日は「人日」と言われていました。「人日」の由来は、かつての中国では正月に動物占いをする習わしがあり、7日目にその年の「人間」の運勢を占ったことによります。またこの日は、「七草の節供」とも言われ、7日の朝に摘んできた春の七草を包丁でたたいて粥に入れた「七草粥」を食べます。その由来は、宮中で1月15日に食べられていた穀物粥(七種粥)のしきたりと、生命力の豊富な若菜を摘んで食べる「若菜摘み」の風習などが融合したものと言われています。

■鏡開き(1月11日)

その日まで供えていた鏡餅を下げ、雑煮や汁粉に入れて食べるものです。武家社会では「切る」という言葉を嫌い「鏡開き」と言ったため、その名称が今日に受け継がれています。当時は仕事始めの日だったので家族や主従の関係を深めながら、歳神様が宿っていた鏡餅を食べ、そのエネルギーを蓄えて無病息災を願いました。

小正月(1月15日)

元旦を中心とした「大正月」に対し15日を「小正月」とし、様々な行事や祭りが行われました。例えば正月に飾った門松やしめ飾りを持ち寄って神社などで燃やす「左儀長」や「どんど焼き」は、正月行事が終わり、歳神様がこの煙に乗って天に帰っていくとされていました。また、正月に何かと忙しかった女性たちをねぎらう意味から、この日は「女正月」とも呼ばれます。

今に伝わるしきたりも、時代とともに変化してきたものです。

最近は正月行事も簡略化の傾向にありますが、大切な日本の生活文化の1つとして後世に伝えていきたいものです。 

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おせち料理のこと、あれこれ

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節供(後の節句)料理」とは、本来季節の変わり目である「節日(せちび)」に神様に供える料理のことでした。それが次第に、年中行事の中で最も盛大に祝われるお正月に振舞われる料理だけを「おせち」と呼ぶようになり、今日に受け継がれています。

また、歳神様がいらっしゃる間は煮炊きを控えるという考えや、いつも忙しい主婦が正月の三箇日くらいは炊事をしないで過ごせるように、「おせち」という保存食が用意されたとも言われています。料理の内容は地域によって実に様々で、いずれもその土地ならではの食材が用いられています。

最近、デパートなどで売られている「おせち」は二段、三段のものが主流ですが、正式には四段重ねで、品数が奇数になる様に詰めます。

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『最新版「さすが!」と言わせる大人のマナー講座』283ページより抜粋>

一品一品は語呂を合わせた縁起物

黒豆:「まめ(健康)に暮らす」「まめまめしく働く」という意味で、黒豆を甘く煮たもの。

数の子多くの卵を産むニシンにあやかって、子孫繁栄を願う。

田作り(ごまめ):昔、田んぼの肥料だった小魚(カタクチイワシ)を用いたことから豊作を祈願する料理。この小魚を乾煎りし、砂糖・醤油・みりんで味付けしたもの。

昆布巻:「よろこぶ」の語呂合わせ。魚を昆布で巻いて甘辛く煮詰めたもの。

鯛:「めでたい」に通じる。尾頭付の鯛の塩焼き。

ごぼう地下にしっかり根をはることから「一家の土台がしっかりするように」との願いがある。人参と一緒に「きんぴら」にしたり、関西ではゴマと醤油・みりん・酢で味付けて「たたきごぼう」にする。

里芋:小芋が多い里芋を出汁醤油で煮る。「子宝に恵まれるように」との願いがある。

紅白なます紅白の色でめでたさを表すために、大根と人参を細く千切りにし甘酢に漬ける。

栗きんとん:きんとん(金団)とは「金が詰まった」という意味で、豊かな1年を願う。甘く煮た栗を、滑らかにこした甘く煮た薩摩芋で和える。

この中で代表的なものを「祝い肴三種」と言い、関東では「黒豆・数の子・田作り」、関西では「黒豆・数の子・たたきごぼう」です。この三種とお雑煮が揃えば、おせちの形が整いお正月が迎えられると言います。

現代では、洋風、中華風、和洋折衷など多様な「おせち」が登場し、伝統的な料理にとらわれないものとなりつつあります。時代に合わせて変化していくものなのかもしれません。

しかし、お正月に親戚や家族がそろって新年を寿ぎ、その年の繁栄を願うために食べるものに変わりはありません。その”心“と”習慣“は後世に受け継いでゆきたいものです。

 

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お正月の準備は、どのようにしたら良いですか?

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歳神様はその年の福徳を司る神様です。お正月に歳神様をお迎えするために、年末には様々な準備をします。

■すす払い

旧暦の12月13日は「事始め」と言われ、お正月に来臨する歳神様をお迎えするために、仏像のすすを払うなど神社仏閣の内外を清めます。それが時を経るうちに現在のような大掃除へと変化していきました。家庭では、一日で大掃除をするのは大変なので、計画を立てこの日から少しずつ済ませることをお勧めします。

■正月飾り

正月飾りは12月13日~28日までに飾ります。

「言霊」と言って、言葉には霊的なものが宿ると思っていた日本人にとって、29日は”苦”を連想させるため「苦(9)立て」と言われ、この日に正月飾りを飾るのは縁起が悪いとされています。また、前日までに歳神様をお迎えする準備ができていないのは、いかにも急ごしらえで失礼にあたることから、31日は「一夜飾り」と言われ、この日も避けましょう。

それでは、お正月飾りの意味について説明していきましょう。

門松:常緑樹である松の木は、古くから神様の宿る神聖な木とされていました。そのため歳神様は松の木を目印にやって来ると考えられ、「門松」が門に飾られるようになりました。最近は略式のものが増えていますが、3本の竹を松で囲むのが正式で、門や玄関に向かって左側に雄松を、右側に雌松を飾ります。松葉が細く短い方が雄松です。

しめ縄:神社や神棚に張り巡らされている「しめ縄」は、そこが神聖な場所である事を示します。うらじろ、ゆずり葉、橙などをあしらったものを「しめ飾り」と言います。家庭では、家に災いをもたらす悪霊や不浄を絶つ願いを込めて、「しめ飾り」を玄関の戸口の上に飾ります。

しめ飾りの略式のものに「輪飾り」があり、門に掛けたり、台所やトイレなど火や水を使う場所、勝手口などに飾ります。

鏡餅鏡は神事に欠かせないもので、鏡にみたてた丸餅は「鏡餅」と言い、神様の依り代(神が宿る物)です。一般的には「三方」という台の上に奉書紙を敷き、「紙垂(しで)」と呼ばれる神事に使う切り込みを入れた白い紙をたらします。長寿を祝う「うらじろ」と、後世までに福を譲り家系が続いていくことを願って「ゆずり葉」の上にお餅を乗せ、その上に“喜ぶ”にかけて「昆布」を、そして“代々家が栄えるように”との語呂合わせで「橙」を飾ります。「みかん」ではないことを覚えておきましょう。

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『最新版「さすが!」と言わせる大人のマナー講座』284ページより抜粋>

 晦日

1年の最後の日となる大晦日は「大つごもり」と言い、様々な慣習があります。

”細く長く”家運が繁栄し、長寿であることを願う縁起物として「年越しそば」を食べ、除夜の鐘を聞きながら年を越すのが昔からの風習です。

晦日の夜は、実は新年の朝でもあり、その日を「除日(旧年を除く日)」と言いました。そこから大晦日につく鐘を「除夜の鐘」と呼ぶようになり、鎌倉時代に広まって江戸時代には盛んに行われるようになりました。

鐘を108回つくのは、人には過去・現在・未来にわたって持つ108つの煩悩があり、それを取り除くためと言われています。大晦日は歳神様を迎える大切な日で、かつては眠らずに過ごすのがしきたりでしたが、それも時代と共に変化しています。

 

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「お歳暮」の贈り方を教えてください

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「お歳暮」は日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを伝える季節の贈答習慣です。

■お歳暮を贈る時期

お歳暮は季節の挨拶なので、送る時期が大切です。地域によって若干異なりますが、関東地方は12月初旬から下旬にかけて、関西地方は12月13日(事始め)からとされています。

お歳暮として贈るのであれば、年の瀬が迫った25日以降は避けた方が良いでしょう。しかし、お正月に使う生鮮食品を贈るのであれば、むしろお正月に近い時期に贈った方が良いでしょう。ただし、最近は年末年始に旅行に出かける方も多いので、その場合は必ず相手の都合を確認する事が必要です。

■品物を選ぶポイント

お世話になった気持ちを表そうと高価な品物を贈ることは、かえって相手に負担をかけることになりかねません。

品物の価格は、相手との関係にもよりますが3000円から10000円程度が一般的です。その際、送る相手の事を考えながら、その方の趣味・嗜好・家族構成に合った品物を選びましょう。しかし、相手の好みがよく分からない場合は、カタログギフトでも良いでしょう。

■贈る気持ちをきちんと伝える

お歳暮は持参する方が丁寧ですが、最近は配送することが多くなっています。本来の目的は感謝の気持ちを伝える事なので、配送する場合は品物に「添え状」をつけるか、品物とは別に「送り状」を出しましょう。

また配送の手配は、相手が受け取りやすい日時を指定し、「送り状」を郵送する場合は何をどこから送ったかを書き添えて、品物が届く前に出すのがマナーです。

 

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ちょっとした心得で料理を美しくいただく!(和食篇)

 

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改まった和食店での会食は、洋食以上に緊張するのではないでしょうか?

そんな時にちょっとした作法を心得ていれば、 あなたの食べ方はぐっと美しく見えます。具体的なポイントをいくつかご紹介しましょう。

■「箸置き」がない時

改まった店では箸置きが用意されていますが、「折敷」や「半月盆」がテーブルの上に置かれていて箸置きがない場合は、その左縁に箸先を出して箸を置きます。箸に口を付けるのは「箸先五分(約1.5㎝)、長くて一寸(約3㎝)」と言われているように、箸先を汚さない方が良いと言われています。

また居酒屋などカジュアルな店では、箸置きが出されないので箸袋で箸置きを作るか、小皿の縁に箸をかけておいても良いでしょう。

■食べ終えたお椀の蓋は、ずらさない!重ねない!

お椀が蓋付きの時は、目上の方が蓋を取ってから自分の蓋を取る様にしましょう。蓋は左手を添えて蓋を裏返し、お椀が右にあれば右側に、左にあれば左側に置きます。

箸とお椀を一緒に持つときは、下記のイラストのようにします。

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 <『マナー&プロトコールの基礎知識』76ページより抜粋>

汁を吸う時は箸を持ったままでもかまいませんが、いったん箸を置いて、両手でお椀を持っていただいた方が見た目も美しいでしょう。

刺身は、醤油の小皿を持ってもよい。

刺身は手前から味の淡白な白身魚、中程に貝、そして奥に脂がのった鮪などが盛り付けられています。したがってお刺身をいただく時は、盛り付けを崩さないように、左手前→右手前→中央→奥の順にいただいていきます。その方がそれぞれの魚の味も引き立ちます。

刺身に添えてあるツマ(穂じそや蓼)は好みで、山葵は刺身にのせてから醤油をつけていただくと味が引き立ちます。この時、醤油が垂れないように小皿は手に持ち、口元に近づけるようにすると良いでしょう。

時々、料理を手で受ける「手皿」が見受けられます。

これを上品だと誤解している方もいますが、「手皿」は不作法と言われています。その理由は、本来は懐紙(懐に入れて携帯する小ぶりの和紙)を手の上に広げて受けるのが作法だったからです。

和食は基本的に器を手に持っていただくのがマナーなので、手の平ではなく小皿で受けるようにしましょう。

別の機会に「フレンチ篇」「立食パーティー篇」もご紹介いたします。

 

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